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DeathMaChronicle

これよりWeb版オンリー(書籍版未到達)のネタバレ含む

 考察のためのメモのようなもの……を予定しますが突っ込んだことも書くかも。書いてあることは公式設定ではありません。

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  • 6-幕間4「ひとりの魂では(神となるために)足りない」 書籍版第3巻に類似シーン
  • 7-幕間4 世界樹と神々、竜神、魔神に関する伝承
  • 8-1 絵の中の童女 「私は人の営みには興味はない」
  • 9-19 世界樹の機能
  • 10-48「彼らはこの星の人々を、己の力を増幅させ神の階梯を上げるためだけの畑としか考えておりません。」
  • 10-49 パリオン神の謎童女
  • 12-14 ナナシがミツクニ公爵の領地として、樹海に埋もれ失われた都市群を持つ「碧領」を提示されて断る。14-27ではその都市群のひとつを支配して、レベリング基地兼果樹園として整備する様子が描かれている。14-45~14-46では捕虜の尋問場所にも使われている。
  • 12-27で盗賊から奪還した宝珠に「物品鑑定」があり、その後13-5で「竜の瞳」が盗まれていることを考えると、魔王珠は王宮にあったことはなく、宝珠盗難事件の狙いは物品鑑定能力であったのかもしれない。12-23で認識阻害のためテンチャンの「鑑定とAR表示で表示される情報が異なる」という記述がある。いっぽうWeb版「幕間:王都の陰で」によると迷宮都市から運ばれた宝珠の中に望みのものがあったようである。12-26では、もともと王宮にあった「魔族召喚」の宝珠が狙いかとサトゥーが考えるが、それでは王都への道中を狙っても奪取できないことになる。このあたり、書籍版で整理されるのであろう。12-26には詠唱のできなさそうな貴族次男が聖杯のそばにいるので、案外「詠唱」がこの貴族次男を覚醒させるカギ……そしてこの貴族次男が「殿下」……という初期プロットがあったのかもしれない。
  • 14-15 聖魔剣ペンドラゴンは龍脈をたどって……サトゥーの下へ。なぜか。犯人たりうる神は多い(14-16)。でも、まあ、きっとそういうこと。
  • 14-32 若いころのサトゥー(現世)に似た絵 その背後から表れる神代語のUNKNOWN 桃色の髪は神の花嫁の印 「この世を治める主上」は名を問う必要なし 「影絵の神兵」
  • 14-33 漆黒の浮遊城は魔神が神から請け負ったものが多い ノモォークのものはおそらく墜落せず自分で降りたもの 神「が」浮遊城に住んでいたという記録はない
  • 14-幕間4 外宇宙にいる巨大タコ、その体内で見つかった黒い聖樹石。
  • 15-17 サガ帝国成立以前(召喚陣は当然なかったと思われる)魔王が出現すると神々の使徒が現れて倒す(封じる)ことが多かった。
  • 15-24 神の禁忌リスト 狗頭の魔王+トロールの魔王の神への反乱→仲間割れ、狗頭の魔王がトロールの魔王を封印→狗頭の魔王も敗北 狗頭の魔王は同じ迷宮を苗床に復活
  • 15-26 ザイクーオン神復活 関連15-29
  • 15-30 『狗頭の古王』は殿づけ 魔神は様づけ 絵の幼女再登場「子達」「世界樹に乗ってやってきた七柱全ての神」 ヒカル失踪時のことを思い出せない
  • 15-31 サトゥーがたどったハッキングの経路。その先にいるはずなのは……とすると、じつは!!
  • 15-36 ハチミツ色の髪の幼女 ポチを誘う
  • 15-42 ハチミツ色の髪の幼女の正体 盗神の鏡 天罰の巻き込み 主さん 魔界への迷宮街道
  • 15-43 ミオ サガ帝国諜報局局長 魔神が封印されたという月の実相(cf.15-28「往月船」) 『自分以外の神に出会ったら全力で倒せ』 「絵の幼女」への言及 
  • 15-44 剣魔王(15-37「腕を剣にした狐人の魔王」)はこちら側(16-15に言及あり たぶん15-幕間2の狐娘と同一人物)
  • 15-幕間2 大陸の東の果てで 「神々? 他にもカミサマがいるのか? そいつらに出会ったら思う存分殴ってやれ?」
  • 16-46 吸血鬼事件発生
  • 16-50 吸血鬼の事情聴取
  • 16-56 吸血鬼事件の真相判明 16-58に背後関係「本人はマスト」「ロリ女神関係者にはなるべく手え出せへん契約」契約して魔王になった? 7-幕間4によると勇者は「魔族から」人間を守るもの。最初の魔王との前後関係は? そしてゴブリンの魔王が持っていた、パリオン神のものらしい欠片。書籍版第5巻43頁には、「パリオン神が勇者召喚を龍神に願った『ゴブリンの魔王』…」という記述があり、『ゴブリンの魔王』がまずいて、その討伐のため最初の勇者が呼ばれたという伝承があるらしい。
  • 16-59 「オリジナル」
  • 16-66 「邪念結晶」は12-26に登場
  • 16-77 アリサはユニークスキルを発動させ、紫色の光を帯びる。フウを呑み込んだラミアの体には青い光が生じる。16-79で出てきた神の欠片にも青いものと青くないものが。
  • 16-78 ユニークスキルは「神が貸与した権能」。「レベル&スキル・システム」をゴブリンの魔王は「主さんのシステム」と。16-54で、現代魔術は魔神が人々に伝えた(7柱の神々はそのことを情報規制しているらしい)ことと照応か。

「魔素迷彩をも見つけるユニークスキルに換装した本体」…ゴブリンの魔王はユニークスキルを換装し、それを保った擬体を作り出すことで「多くのユニークスキルを持つ」ように見せていると思われる。いちどに全部使えるわけではない。

「フウを他の勇者と一緒に始末する」というのは、(明記がないが、手紙を預かるという送還時のメイコの申し出から)3人の勇者もメイコと同じ世界から来ており、引きこもりゲーム生活から引きはがされたのを恨んでいたフウを望みどおりに送還すると、その世界にサトゥーもいるからだと思われる。

 続く16-79では「あの無言の欠片達は複写した偽モノだったからなのかもね」と、暗い紫色で無言の神の欠片(ログには神の欠片を倒したと表示される)が評される。神剣で倒した魔王のスキルが使われていることと合わせて、神の欠片ごとユニークスキルを複製したのかもしれないとサトゥーは考える。16-78で「換装」という表現が出るのは、特定のユニークスキルを込めた神の欠片を擬体やホムンクルスに移植していたのかもしれない。5個だけはしゃべる欠片であり、別の一部の神の欠片は青色で、サトゥーは「青い光はパリオン神由来の気がしたので放置する」。

  • 桃色の髪であろうとなかろうと、人間は神の花嫁ではありえない ゆえに浮かぶ城の主もおそらく神(竜神・魔神)ではなかった ではあの絵は何なのか 14-33にヒント(召喚陣の技術を盗んできて8人を召喚した形跡) サトゥーは城に来たのか? それとも城の研究所で原型が作られ、並行宇宙にまかれたとか?
  • 幼女がパリオンであるとして、サトゥーの膨大な力は天来のもの、またはパリオンが自腹を切って与えたもの(人間の願いによる召喚ではない) それにしてはパリオン自身の国は魔王信奉者に食い荒らされている 豊かな神力の源泉は何か あるいは、神力の消耗に見合ったサトゥーのパリオンにとっての重要性はどこにあるか
  • 10-49 幼女は「ずっといっしょにいた」 「私」と「他の神々」を対比(称号「女神の寵児」を得ている) サトゥー以外のことに興味はない
  • 魔神は神々の「下請け」をしていたようである。魔神は神なのか。神の域に達しないとしたら、何かを足せば神になるのか。また、魔神はなぜ封印されたのか。[アニメ12話最後の絵本は書籍版に採録されなかった6-幕間4ほぼそのままだが、9柱の神様と表現されている。]10-49「魔神が現れてから」7柱の神々より後、しかも呼ばれたわけではない 15-24と16-54に封印された事情のヒント(それぞれの伝承は正確とは限らない)
  • 魔族と魔王を倒す勇者は、なぜもっぱらパリオンの力で呼ばれるのか。
  • 14-9 神が配偶者を得て子を成すとき、配偶者が神でなければ子の能力は神が失う力に見合わない ゆえに亜神ですら配偶者としてはスペア扱い
  • 魔神「が」印刷や通信を止めているのであれば、魔神が封じられている間は禁が解けてもよいはずだが、そうならない。ところが七神の禁忌は「恒常的な個人間の簡易な通信手段と大量輸送、工業化による大量生産大量消費の文明」であり、活版印刷が含まれないことが17-7で明言された。※この点は17-11で決着。
  • 幼女自身はパリオンであることを一度も明言していない。サトゥーがパリオンの神託を受ければそれがはっきりするはずだったが、狙ったようにはばまれた。狙ったとすればなぜか。いちおう「代わりのパリオン神殿として、必殺の罠をかけたサガ帝都にサトゥーを誘い込むため」という理屈は成り立つが。
  • 書籍版第3巻128頁に、魔法回路に「魔力と電気を置き換えただけのもの」があると。魔王かその側近が、どこかの世界で電気工学とプログラミングを学び、現代魔法体系として実装した可能性がある(もちろん逆に、魔王が魔法科学を電気工学に変えて人類に伝えたのかもしれないが)。ちなみに専業化前の著者は「プログラマー」だと紹介されているが、構造化プログラミングの話は出るのにオブジェクト指向の話は全く出ず、アセンブラの話は出るものの「昔の」という言い方をしているので、Cコンパイラあたりを使った組み込み基板系のお仕事だったかなと思う。
  • お気づきかと思いますが、「こうじゃないかな」という先の予測はたくさんあります。ただそれを書いて、万一当たってしまいますと、「パクった」と騒ぐ人がいないとも限りません。本人は黙っていても横からはやす人が出るかもしれません。そして王道であればあるほど、ストーリーの幅なんて元々狭いのです。
  • 第17章に入り、何なら書いてもセーフなのか迷う段階に差し掛かりました。とりあえずたぶん本筋じゃないだろう小ネタから。
  • Web版14-4、14-5でヨウォーク王国に行ったとはいえそれは旧クボォーク王国領だけで、アリサとルルの生家を滅ぼした現王室とは一切交流していない。ここに、Web版ではグレーなイメージが強い(書籍版ではエルテリーナの祖父と明記され、魔人薬を巡る噂の真犯人も登場するので善人っぽい)ケルテン侯爵の弟が王配(royal consort、女王の夫)として来ている。何らかのエピソードが展開するかと思ったら最終章に入ってしまった。書籍版回しにするのかもしれない。
  • 初代勇者がパリオン神に会った話、17-3のほか16-7にも。とすると14-32の絵にあったのは誰なのか。なお書籍版第3巻に、初代勇者がパリオンの眷属神となるために冒険する絵本が登場。
  • 17-7 過去の龍神、過去の魔神、「外なるモノ」
  • 17-11 うん当たった。大筋で当たった。この進行の早さは「もう少しじゃ」(17-1)と呼応しているのかな。そして残された「ユニット作製」。ふむ。
  • 17-12、新年過ぎちゃった件、どう直してきますかね。ちょっとこれは困った感が。
    • 12章「SS:アリサと悪巧み」で「今が十月二十八日」と言っているのは王国会議直前なので、前年の旅の途中の話と思われる。「16-1.魔王殺しの影響」で「二ヶ月後の王国会議ではなく、今すぐ爵位が上ったのは、偉業に対する特例との事だ。」とやってしまっているので、半年経つと婚約期間が終わってしまう。13-5で「永代貴族なんだから、国法で一年以内に子供ができなかったら次の妻を娶らないとダメ」とも書かれているが、こっちは王祖にならって嫡子を養子に取ればよいと思われる。
    • 直す様子がないのは、もうラストまで組み上がってしまっているので取り消しづらいし、数年前の執筆場所もいまさら変えにくいしということでしょうか。5/5の感想返信にあったように、婚約帰還問題を処理する理屈を設定して、その話を書いていないという可能性も。
    • もうひとつの可能性として、16-1~16-2の流れで「サトゥーは龍が人の形をとっている」と国王たちが誤断しているため、「そういえばもうすぐ期限の一年まで二月ほどだったっけ。王様は何も言っていなかったし、案外オレと王女の婚約話は冗談だったのかも。」(16-2)が「すでに国王は有力な龍族たるサトゥーに婚約履行を迫る気がなくなった」意味として、作者的には済んだ話なのかもしれません。
  • 17-14、ピンク髪幼女(ルモォーク)の関連の仕方は、浮遊城の作り手を考えるとそれほど違和感はないですね。さて、このままサトゥーとのチェスゲームが続くのか、それとも乱入者が現れるか。
  • 17-15 おおっと!! まさかのボ〇ジュースネタだ!! それはともかく、「近代魔術の祖は……」ということの意味がやっと分かった気がします。他の戦い方が広がると人類へのキャップが外れてしまうわけですね。これだけ「魔神というプライムムーバー」が強調されると、今まで想定していなかった展開も可能性が出てきますねえ。
  • 17-17 パリオンと魔神の魔王勇者マッチポンプはすっかりサトゥーにばれてしまったわけですが、「人界に不和と疑心をまく」魔神の基本路線は相変わらずのようです。すでに今回の「魔王の季節」で鼬帝国が(外見上)壊滅していますが、スタンピードは食い止められて「人々を不安にさせる」ことは果たせませんでした。食料不足を背景にした飴効果、さらには魔法効果を不安定にすることで不和を起こす企みと、「人と人の争い」をどうしても起こしたい魔神の思惑が見えます。

 魔神は最終的に、自分の矛を誰に向けるつもりなのか。

 絵の中の魔神がサトゥーに似ていたことに、どんな意味があるのか。

 サトゥーにメッセージをくれる幼女は、誰なのか。16-12でテニオン神は「あの方」と口を滑らせた。七大神も一枚岩ではないということか。また、その幼女の目指すものは何か。

 ラストへ向けたストーリー分岐のカギはこんなところでしょうか。

  • 17-20今回のポロリは「劣化品=イレギュラー」でしょうか。今までも黒幕さんはサトゥーをイレギュラーと呼んできました。また、17-15に「勇者は間に合うかしら?」というセリフがありますが、この勇者は明らかにサトゥーを指します。ですから魔神となった初代勇者、その資質を基本的に共有する劣化品……と魔神はサトゥーを呼んだのでしょう。
  • 魔王と勇者のマッチポンプで人々の神々への信仰をキープする枠組みは、サトゥーが主要な魔王をことごとく打ち破ったことで崩壊しました。17-11で魔神が神々の側につき、パリオンと仲良しであることがバラされる前に、紫塔は現れています。ですから魔神が企画した新たな集金スキームに、いま世界はアップデートされようとしているわけですね。紫塔と、食料不足傾向、そしておそらく飴がもたらす新世界のバランスに。
  • 17-24 えっ。「彼が言う禁忌の力とは竜神と私――魔神が月に封じた、世界を滅ぼす…」 それって竜神と魔神が組んで七神(テニオンの向背不明)と対立する構図がアリってことですか。誰が嘘ついてるかわからん段階ですが、これはびっくり。でも魔神の加護ってボアジュースかもしれんよね。

Web版第16章 簡易人物一覧

  • サガ帝国の新勇者

 ハヤト・マサキが日本に帰還した後、サガ帝国が召喚した勇者たち。全般的な紹介は16-43、16-44に。メイコ、セイギ、ユウキ、フウ。メイコは16-65で日本に帰還。なお「カナメ」はメイコの苗字。

 フウは特殊な能力を持ち「黒幕」と連携。16-58、16-69に記述が多い。

  • 「黒幕」

 軍師トウヤ(トラザユーヤ)からは「首領」と呼ばれている。15-42で登場。関西弁で語り、サガ帝国諜報局局長をつとめながら、傀儡人形と入れ替わって活動している(15-43)。16-59でその正体が「ゴブリンの魔王(初出は9-27)」とわかる。同じ「ゴブリンの魔王」でもユイカ(11-18)の称号は人がそう呼んだもので、ユイカは魔王ではない。

  • 聖骸動甲冑

 フルー帝国の下で戦っていた巨人の遺骸。「将軍」「覇王」がシガ建国に活躍したのち、二代目国王シャロリックの治政以降は地下に眠っていたが掘り出された。16-6で「将軍」が、16-11で「覇王」が登場。

  • シャロリック王子

 第3王子。第8章以来の因縁でサトゥーやリーングランデと戦う。

  • ゾ・ギル

 オーク帝国の将軍で、聖骸動甲冑「覇王」の復活に関与。ガ・ホウの知人。「黒幕」に操られていた。最後に言いかける「小鬼」は「ゴブリンの魔王」の異称のひとつ「小鬼王」。

  • ガ・ホウ

 第8章「幕間:オークの錬金術士」で登場。オーク帝国の錬金術師。ヒカル=王祖ヤマトとも共に戦った。使っている聖剣ナナシはナナシから贈られたもの。

  • サニア王国の人々

ヘラルオン神殿 『神託の巫女』ツリャ

剣の一族 剣聖ドリト ザンザ ミュファ

杖の一族 ハイファ

 ハイファは「陸王」を操り、一族を幽閉した剣の一族に復讐しようとした。

  • ガルレオン同盟の人々

ガルレオン神殿 覡(かんなぎ)サウァーニ

人魚族の村 ニュア

ガーボゥズ王 プサン・ガルレォーク

海賊たち

骸骨大公(本物・偽者) 女海賊 骸骨騎士ザムド

 骸骨大公は神殿の宝を奪って瘴気により『漆黒の舵輪』とし、海底都市ララキエとその戦力を手中にしようとしていた。

  • セーリュー伯爵の鬼謀

バドワード セーリュー伯爵の嫡子。

  • シェリファード法国の人々

ウェークィ パン屋の娘。

中央司法局長官(名前登場せず) ブーパ副長官 スタリー監察官

  • ピアロォーク王国の人々

ザイクーオン中央神殿

聖戦士セヌマ 巌の巫女(名前登場せず)

  • 吸血鬼事件

シガン・サガ サガ帝国の皇族。『賢者の塔』の研究者。

  • 都市国家カリスォーク

カリオン神殿/賢者の塔 巫女マイヤー 賢者カリュー 司書ベッセ パドル博士

氷原の魔女 ラケル(樹氷の魔女の弟子) 樹氷の魔女

  • 幕間で一気に出てきた皆さん

チナ・ケルテン 魔人薬や翡翠の魔獣化などでたびたび濡れ衣を着せられる貴族、ケルテン侯爵の孫娘。会話に登場するのは13-11。本人の初出は16-4? シロやクロウの学友であることからサトゥーの息のかかった影警護がいるようである。

コン少年 9-1~9-6、9章「幕間:プタの街の災難」、11章「SS:トレル卿の決断」などに登場。サトゥーと知り合って義手をもらってからも故郷で修行していたが、このたび登用されたらしい。14-32で公都に向かうリミア王女とサトゥーの飛空艇に乗り合わせたが、そのまま護衛をつとめていると思われる。

リミア王女 メネア王女の妹。14-27~32「水桃の王国」事件の後、髪が桃色でないことから不遇をかこつ故郷を離れ、姉のいる王都に留学した。

アオイ メネアたちのルモォーク王国が召喚した日本人のひとり。エチゴヤ商会でジャハド博士を手伝いつつ、自分も発明家を志している。

ユイ アオイと同様の転生者で、ソウヤに一目ぼれされて婚約し、その奴隷転落後も支えている。

ソウヤ シガ王家の血筋だが、第13章の事件で魔王崇拝者に加担し、犯罪奴隷とされた。エチゴヤ商会でユイとふたりで働いている(13-38)。

ジョンスミス ルモォーク王国が召喚した日本人のひとり。サトゥーに(結果的に)様々な日本産物の作り方を教えており、その後もときおりサトゥーがこっそり援助している。

リナ エムリン子爵の娘(13-14初登場)で、サトゥーにあこがれムーノ侯爵領で行儀見習いをしていた。現在はサトゥーの代行としてブライトン市をおさめる。

ハウト 第6章の事件では偽勇者に祭り上げられた。カリナの姉ソルナと相思相愛となり、騎士修業に励んできた。

オリオン 14章「ムーノ伯爵領 」まではサトゥーを煙たく思う態度を隠さなかったが、「15-幕間3.ムーノ伯爵領にて」では次期当主として功臣を重んじる態度に変わった。

サトゥーが一晩で開拓した村 6-11~14に登場。「14-幕間2:ペンドラゴン太守の移民達」で(別の村の)防衛ゴーレムが登場し、15-33で猫ゴーレムが活躍。

  • 久しぶりに出てきた勇者ハヤトの従者

ロレイヤとウィーヤリィ 姿の初出は8-15だが名前が出てきたのは8-17。ウィーヤリィの名前は欄外だけど。

  • 黒幕一味の皆さん

ミオ 15章では「ハチミツ色の髪の幼女」を演じていた。「地味顔」な黒幕一味。イタチ王国から帰投してからはトーヤと夫婦を演じている。

ドウマ三世 初出は15-42。カマドウマの魔物。本当は奥にこそ秘密(迷宮街道)があるセーリュー地下迷宮で、特別なものはないかのように迷宮の主をつとめている。

古代帝国をたずねて

  • フルー帝国

 亜人大虐殺事件を起こし、黄金王率いるオーク帝国に滅ぼされた。(書籍版第7巻)

 迷宮都市西の大砂漠は、フルー帝国がある魔王(名前の明記はない)を倒すため、竜神からさずかった竜焔玉の過剰性能によってできたもの。そのさい滅んだ都市(跡)のうち12ヶ所はサトゥーが支配している。(書籍版第13巻)

 フルー帝国隆盛の礎は、ボルエナンのハイエルフふたりと多数のエルフを巻き込んだ遊戯機械への聖樹石支払いであった。それがフルー帝国で加工され蒼貨(Web版では紅貨)となって魔法文明を支えていた。(書籍版第8巻)

 最後の皇帝の庶子が王祖ヤマトの養子として二代目シガ国王となり、以後続いている。(Web版13-9)

  • オーク帝国

 人類のサガ帝国、フルー帝国と並立していた。サガ帝国の勇者として召喚されたシガ王国の王祖ヤマトは長らくオーク帝国の虜囚であり、「黄金王」の信任を得るようになっていた。大戦の結果フルー王国は滅び、ユニークスキルを使いすぎた黄金王は黄金の猪王となって魔王化し、サガ帝国を破滅のふちに追い込んだ後、ヤマトに倒された。以来オークは遺民となって、シガ王国に自治領をもらったこともあったが数十年で狂王ガルタフトの弾圧にあい、隠れ住むようになった。(以上、書籍版第7巻)

 なお狂王ガルタフトの弾圧を逃れた蜥蜴人「放浪王リゥイ」がスィルガ王国を建てたと伝承されている。(Web版14-34)

 大根はオークの好物であり、人間の一部は大根料理を忌む。

「黄金の猪王がフルー帝国を滅ぼすために生贄に使った七つの都市」(Web版12-14)を碧領と呼び、魔物が多く継続的な保持は困難とされている。Web版ではミツクニ公爵領としてシガ王国から提示されたが断り、一部をこっそりサトゥーが確保してレベリングセンターや虜囚の拘置所などに使っている。

  • 古代ララキエ王朝

 レイとユーネイアの故国。その遺民がララギ王国を建てた。その傘下にある浮き島のひとつトトリエを陰謀で追われた王族がイシュラリエ王国を興したようである。書籍版第9巻に名前や残骸が出てくるヌヌリエ、ネネリエ、ノノリエも同様にララキエ王朝の浮き島だったと思われる。狗頭の魔王となるクロウはかつてここで暮らし、地上人を犠牲にした天上人のおごりに怒って'「真実の室」の聖上'(トロールの魔王)とともに反旗を翻し、ほとんどの浮き城を落とした。

 ノノリエの遺構には4つの紋章があり、ひとつは書籍版第7巻に登場したダザレスの持つ紅蓮杖に浮かぶ紋章と同じだった。ユーネイアはレイに「紅蓮杖以外の神器はそろえた」と言う。(以上、書籍版第9巻)

 Web版14-43~14-46では、それはマキワ王国「四宝杖」のひとつであり、紅蓮杖以外は鼬帝国の手に落ちたと思われ、紅蓮杖はサトゥーが預かる。評判を聞く限りダザレスは立派な侯爵であり、何らかの操作を受けて蛮行に走ったと思われる。書籍版第7巻でも、紅蓮杖の宝玉周りの残骸はサトゥーが回収している。

  • 古代ゲンマ帝国

 セリビーラ迷宮下層に住むムクロがかつて統治していた国。名称は17-7が初出。

大詰め考察

 さあ、魔神が首魁なのか、魔神もまた誰かの手のひらで踊っているのか。

 絵の中の幼女は地球最大のベストセラーが聖書であることを知っていました。この時と空間を渡る神的な存在、私は実は龍神だろうと思っていました。龍神が自分のパートナーとなるべきサトゥーを育て、花嫁たる自分自身の依り代となるべきヒカルとともに育成しているのだと。龍神は龍脈を流れる情報を、つまりメニューのログを操作して、まあ実際自分の眷属をそっくり巻き添えにして自分も死んだようなログを作りながら、自分は最低限の魔力を残してサトゥーに寄り添ってきたのではないかと。ところがどうも、サトゥーの(したがって作者の)龍神に対するイメージはそんなものではないようです。

 そうすると絵の中の幼女と同一視できる存在は作中でほぼ絞られるわけですが、なにしろ「人の営みに興味がない」ので、結局人類の味方につくかどうかが未知数です。巧みに言質を避けて、引っ張ってくれますね。

 17-34でパリオン神は「魔神の化身である」サトゥーを撃てとサガ帝国の勇者たちに命じました。自分が魔神と結託していることはあくまで伏せるつもりのようです。残り6柱と魔神との直接対決に参加していなかったことから、他の神々にはもうバレているのでしょうが。

 17-40とその直前の幕間で、ようやく全体構造が見えてきました。パリオンは、神を殺すことが最重要課題のようですね。うむ。そういうことかもしれません。

 書籍版第18巻で、サトゥーとヒカルは(ピー)だということになりました。つまりかなり肝心な点で、書籍版とWeb版のラストは異なるのではないか。そんなふうに思います。だとするとあの設定はWeb版だけで使い捨ててしまってもかまわないことになりますねえ。

 17-45で龍神のことがちらっと触れられましたが、書籍版第18巻にも「えっそうだったの」という情報が出てきています。コメントしづらいですが。

 どうも11月ごろから、あってもなくてもいい戦闘回が目立つなと思っていたら、17-45のラストシーンで年越しできるよう調整していたのですね。いやでもサトゥーには(銃声)

 あっやっぱり発動した。ああ、年上にこだわっていたのはそういうことだったのか。これは気づかず。

 なるほど。こりゃまたティプトリー。お見事な斜め上の占位。

 じつはマイソフ、「パリオンはクラゲのスパイ説」を本命と思っておりました。パリオンと竜神の化かし合い化かされ合いはもう少し語られると思うので、その他の点はその時に。

 つまりこれはアレですか。人の営みなんかどうでもいい竜神は、「一度戦って勝ちきれなかったカオスに勝つ」ための相棒としてサトゥーを呼んで育てたと、そういうことざんすか。テニオンは以前からサトゥーが竜神の秘蔵っ子だと知っていて(交神時の会話でぽろっと)、でも竜神はこの世を守る気がないと悲観していたら、カオスと戦う気は満々だったと[今後の展開予想をはっきり書くのは避けるべきですが、次週最終話ということでご容赦ください]。

(Web版は)戦い終わって

 書籍版はかなり大きくWeb版から分岐しているので、Web版の語られざる要素を書くことで書籍版の方にご迷惑をかける可能性は低くなったと思いますが、多少の遠慮をしつつ書いていきたいと思います。

世界の全体構造

 結局のところ、クラゲの親玉たる黒蛸は、「隣接世界に伸びた身体(17-52)」を持っていました。創造神(サトゥーではない)は7柱の神々を分派して、幻〇大戦のように自らの勢力圏にある世界の防衛と経営を任せましたが、その世界を出入りする別系統の神として竜神とその眷属たちがいました。「この世の営みに興味がない」竜神は外来の神々が人間たちを支配し、信仰心を集めることを黙認しながら、自分はいろいろな平行世界に遍在を続けました。遍在範囲がワンランク広い点で、竜神は7柱の神々より格上なのかもしれませんし、創造神を代行できるサトゥーを育て上げた点で、7柱の神々より総合戦力でもともと勝っていたのでしょう。黒蛸のように、神々の世界にも別勢力があり、ひょっとしたら神々どうしが争い、神々のギルドや同盟が離合集散しているのかもしれません。

 最終的に、カグラは自分の同盟者であり伴侶ともなるサトゥーを育成し、単独では倒せなかった黒蛸を打ち払いました。それは平行世界群の中で、相対的に強力な戦闘集団を持つということで、その力にすがろうとする別世界勢力が出てくることは当然の成り行きでした。似たようなことになってしまう小説は古来いろいろありますよね。

結局、サトゥーとは?

 カグラが「ご主人様と添い遂げたくて、三千世界の鈴木一郎を束ねてご主人様を作った(17-53)」サトゥーは、たぶん仮面ライダー電王世界の「特異点」にあたる、どの世界にも存在する人格(のひとり)なのでしょう。特定の主人格を保っていて、その記憶だけを引き継ぎましたが、魂の容量が隔絶していて、大きな魔力・権能・神力にも耐えられるのでしょう。もっともカグラがサトゥーに求めるものは、人類が恋人に求めるものとは同じではないかもしれません。たがいに「不滅」の存在であって、そもそも増えたり継がせたりする切迫した必要はないのですから、共闘者がとりあえず欲しかったのかもしれません。

 サトゥーの「同位体」である魔神は、7柱の神たちと協調し、軽侮を受けつつ報酬によって仕事を引き受ける存在でした(17-11)。とすれば、パリオンの力で呼んだ勇者が魔族や魔王と戦い、その過程で各神殿が大きな信仰を集め、神力を補充するマッチポンプ構造自体が、「やらせ」であるということです。

 ところで、魔神はレベル・システムを含む現代魔法システムを作り出した人(16-54)でもありました。主人公であったサトゥー同様、「職種:管理職」(1-1)であったかもしれません。そして人の世を管理し、神力を調達するためにエンジニアとして召喚され、その一環として現代魔法とレベル・システムを作り出したのかもしれません。原始魔法は竜神の眷属である上位竜などが膨大な魔力を使って行う技でしたが、限定的な魔力で人間でも大きな効果を得られるようにして、しかも管理者たる魔神がそれを停止するバックドアが仕掛けてありました(17-45)。魔王や魔族に対して人類に有効な戦闘方法を与えたようでいて、実はそれを無力化するカギは握ったままであったのですね。それは7柱の神たちとも談合してのことでしたから、魔神が現代魔術を作り出したことはハイエルフの秘匿事項であったわけです(16-54)。そして科学技術を禁止したのは、そっちにはバックドアがないからですね。

 魔神は完全体でないとはいえ、神に準ずる神力を持っていました。魔族や魔王信奉者から得る神力と瘴気、神々からの手数料。ルモォーク王家からかつて捧げられ続けたとされるピンクの髪の幼女たちは、魔神に使えるニンフのもとになっていたようですが、魔神の魂に「より合わされた」幼女もいたのかどうか、ついに語られずじまいでした。絵面的によくないので没設定になったのかもしれません。

 そしておそらく魔神は初代勇者であり、当時登場していたゴブリンの魔王と契約を結んで、マッチポンプの基礎であるパリオン神殿そのものを狙わないことなどを決めていました(「ロリ女神関係者にはなるべく手え出せへん契約」、16-58)。といっても勇者召喚に必要なのはサガ帝国のパリオン神殿と帝国システムであり、パリオン神国の中央神殿などは捨て駒にできるパーツであったわけですが。いや、魔神は当時すでにこの世界にいたのであり、最初に召喚され、パリオンの青い欠片(16-79)を受けたのはゴブリンの魔王だったのかもしれません。

はじまりの物語

 これは「世界の原則」として書かれているわけではありませんが、神界にいる神々が下界に姿を現したり、下界の様子を直接観察したりすることは大きな神力を消費し、あまりやりたくないことのようです。16-80で姿を現した魔神は、驚くほど最近の「ゴブリンの魔王」一派とサトゥーたちの戦いについて無知でした。魔神ですら、神界に腰を据えたら、そうなってしまうのです。その後は以前よりは頻繁に自分で現れたり、ピンク髪の幼女を紫塔に送ったりしましたが。

 逆に、竜の谷の支配権をサトゥーに渡してしまっている謎幼女は、天界へ行くサトゥーについていくことは避け、アーゼの口を借りてアドバイスだけを残しました(17-1)。

 もともと魔神となったロリコンサトゥーは、7柱の神々の地上における代理人として、竜神が呼んでやったのではないかと思います。地上の人々から特権階級を浮き島に乗せ、その特権階級から神々への信仰を吸い上げるのが最初のビジネスモデルでしたが、狗頭の魔王やトロールの魔王が反旗を翻しました。明らかに、サトゥーの前で復活した狗頭の魔王は魔神を反乱軍の旗頭として扱っていましたよね。ですから魔神も早いうちに、ララキエの浮き島群を見捨てるマッチポンプを始めたはずです。浮き島の作り手として特権階級に顔が割れていたのでは? とも思いますが、魔神のほうもコマンドーとかスキトキメキトキスとか偽名とマスクを使っていたかもしれませんね。

 最初にふたりの魔王を倒したのは神の使いや竜神の眷属かもしれません。しかしパリオンが竜神から勇者召喚・神の欠片付与の術式を学んで、魔神が(彼以外にできませんよね)現代魔術の術者でも起動できるよう魔方陣に落とし込んで、サガ帝国をその管理者としました。魔神は初代勇者としてもふるまい、敵手としてゴブリンの魔王を用意して、他の魔王も定期的によみがえるスターシステムを構築しました。

 パリオンは人類を魔族・魔王から守る神として広く崇敬を集めたはずですが、「権能を鍛えさせる(17-48)」ことがパリオンの主な狙いだったのでしょうね。魔神はカグラを恋人として求めたけれどもかなわず、パリオンにたぶらかされてしまったのでしょうか。そのあたりは全く書かれずじまいでした。

 ボルナエンのハイエルフから賢者の石を巻き上げたフルー帝国が先頭を切ったのは間違いないでしょうが、古代帝国群は都市核を介した新たな「王権神授」の仕組みを作りました。王族・貴族は都市核の力で身の安全を保たれ、新たな特権階級となって、神殿を通じて信仰を捧げました。洗礼を受けていると都市核を支配できないのは、都市核の力を使うとき「サガ帝国の御霊(16-74)」などに祈願する形式を取るからでしょうか。天候操作など、万国共通に神頼みになる事柄も都市核の力で左右できてしまいますが、神々がこのシステムを許したということは、蓄積する魔力のいくらかは神々に自動で上納されるのかもしれません。これがほんとの天引きですね。

 このシステムには、誰を呼び出すか竜神が左右できるバックドアがついていたのではないでしょうか。カグラをまつる神社の巫女たるヒカルが呼ばれ、全古代文明帝国が共倒れしかねない状況に介入し、文明の遺産を残すことに成功しました。

 近代を迎え、「魔神を止めて(17-46)」もらうために竜神は真・サトゥーを呼び出し、てんこ盛りに初期資産と初期レベルを盛りました。なぜ今なのでしょう。魔王信奉者たちを操っていたのはゴブリンの魔王であり、その企みは鼬帝国を使って神々に反逆することも含め、魔神とは連絡を取らずに行われてきたようです。しかし魔王軍の戦力は、パリオンが呼び出した勇者たちの戦力から隔絶したもので、まさに「大乱の世(13-34)」が呼び覚まされようとしていました。「人の営みに興味はない」カグラも、狗頭の魔王討伐・(大戦と)黄金の猪王討伐に続いて3回目となる大流血は回避しようとしたのかもしれません。

 別の説明もありえます。魔神は完全化に至る道筋を自分でつけられず、その意味で行き詰まっていたと考えられます。ですから、むしろパリオンがひそかな野望達成に向けて魔神を(完全な神格獲得を助けると)空約束で釣り、勇者と魔王の戦いをヒートアップさせていることがカグラの目からは明らかで、それをつぶせる強力な存在として真・サトゥーが投入されたのかもしれません。

 多かれ少なかれ、テニオンはカグラの協力者として、他の神よりも事情を知らされていたのでしょう。

神からの自由とトラザユーヤ

 サトゥーたちの時代における「自由獲得運動」はすっかり劣化していたのではないかと思います。もともとはおそらく、狗頭の魔王たちが掲げた反ララキエ運動であり、神と結託した特権階級の打倒、その手先の一つである神殿組織の壊滅を目指していたのでしょう。それが明らかに「我々の世の中を作る」話にすり替わっていました。

 神による支配からの自由は、自然科学をも解放します。トラザユーヤは魔法をベースにした生命の研究をしていて、行き詰まりを感じて気力を弱らせていたところ、ゴブリンの魔王から神を打倒して自然科学を手に入れる企みを提示され、協力するようになったのではないかと思っています。サトゥーはおそらく科学への圧迫をやめたでしょうし、平行世界との交流も生まれた可能性がありますが、トラザユーヤはどうしたでしょうね。それこそ外伝が出るかもしれないので、ここでやめておきましょう。

 活版印刷が禁止される理由を、魔神は「技術の伝播が加速して科学が広まるのもあるけど、もっとヤバイのは思想の方」と説明しました(17-11)。しかしその一方、魔神は神々が人類のことなど気にかけていないことを告発し、神々への反逆をそそのかしました(17-24)。魔法による大規模な伝達手段を自分が独占していれば、国営メディアしか許さない独裁帝国のように、人々の心を都合よく傾けることができますよね。それに対する抵抗手段となる印刷や通信を魔神は嫌い、7柱の神々を言いくるめて禁忌に含めさせたのではないかと思います。

神剣と欠片(2020年7月加筆)

 サトゥーの神剣は、竜の谷を滅ぼした時にはインベントリに入っていました。魔王から出てくる神の欠片は紫色であり、倒されるとき神剣に吸われ、その欠片はパリオンが背いたとき、「鍛えられた」権能として他の神とサトゥーに向けられました。

 つまり魔神が他の神の雑用をこなして稼ぎ集めた権能は、魔王に与えられた後、倒されたときはサガ帝国勇者のタリスマン、またはサトゥーの神剣を通じてパリオンに献じられる仕組みになってたことになります。パリオンを崇拝する魔神としては、それでよかったのでしょう。

 サトゥーに神剣を持たせるとパリオンを利するのですが、竜神はサトゥーに事情も知らせず、止めもせず、欠片を神剣に吸わせ続けました。ひょっとしたら竜神は、自分がいなくなった世界でサトゥーを育てる最も脆弱な初期段階で、パリオンの妨害を避けたかったのかもしれませんし、なにか真意をごまかした説明をパリオンにしていたかもしれません。


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Last-modified: 2020-01-04 (土) 21:54:54 (300d)