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艦隊これくしょん 新・羅針盤嘗帳(なめちょう)

コラム:新人さん向けコンテンツについて

 すっかり艦これも爛熟して、複垢禁止のためベテラン提督が発展途上鎮守府から見える世界を実体験することは困難になりました。このため例えば丙攻略、丁攻略の情報は少なく、見つけづらくなっています。

 ただ多くのMMOで初心者向けコンテンツや自主行事が企画され、実行され、記録されてきた記憶からすると、熱心にそれらを吸収してくれる新人であるほど、あっという間に新人ではなくなります。別の言い方をすれば、新人間格差がすぐに開いていくのです。これには特効薬がありません。

 新人向けコンテンツを提供される各位が、リソースを突っ込んだ割には反響が薄くて盛り下がらないよう、無理のないご活動をされることを祈念します。

多様な非ランカーのステップアップに向けて

(0)総説(0から6まで2020年6月加筆)

「うんと突っ込んでいる人」以外は、提督って多様だと思います。長いこと無課金で時間もつぎ込まずにやっている人は、1-5と2-5は何度も回っていて勲章だけはたくさんあるかもしれません。ネジは課金で増やせますが、改装設計図は各EOを毎月回らないと貯まらないので、重課金でスタートダッシュする気満々の人は「改二にすればいいんだよ」の一言にイラっとするかもしれません。

 初心者向けコンテンツの持つ「初心者像」は各コンテンツ作者が一生懸命想像されているのだと思いますが、いわゆる丙提督丁提督はもう少し多様なんではないかなと思うわけです。分かれそうなところを、書いていきたいと思います。

 艦これは総合格闘技であり、イベントクリアにはいろいろな戦力が必要とされます。いろいろなサイトや動画で提供される例を見ながら、それぞれの使い方を覚える必要もあります。開発でも改修でも、ある程度建造もそうですが、なにかひとつを一気に合格水準に押し上げるのはおすすめできません。いろんなことをすこしずつ。

 とはいえ、このコンテンツも何かしら、「勝手に仮定している」ものはあるのでしょう。少なくとも1年目には、「轟沈が怖いからもっぱら演習ばかり」な人はいました。まったく出撃しないわけにもいかないと思いますが、建造した艦だけで戦っていたのかもしれません。

(1)陸戦装備

 陸戦装備充実のネックになるのが、大発動艇から「大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)」を改修更新するところです。この改修のためには皐月改二、阿武隈改二、あきつ丸のどれかが必要です。あきつ丸の入手は大型艦建造か期間限定海域でのドロップに限られているので、残り二者について考えます。

 だいたい軽巡を複数使う出番は少なく、突出した1隻を使いまわすことが多い現状です。夕張改二特という新しい戦力が登場したので、阿武隈改二は要らないのではないか……というのは無視できない意見です。とすれば皐月改二を目指す方が早いと。

 しかし夕張改二特が真価を発揮する条件は、かなりきついものです。夕張が改二になったとして、蛟龍改を取る任務には「六水戦の」睦月型の育成が必要になり、皐月はそれに含まれません。睦月型3隻をそれなりの練度に上げないと、3-2で生き残りS勝利を取るのは大変です。

 いっぽう皐月も含めた睦月型は、大発を積めるものもありますが全部ではなく、駆逐艦としての戦力は平均以下です。

 夕張改二が実装されるまでの提督は阿武隈改二、下手をするとサブ隈改二も持っていました。阿賀野型軽巡は普通に強く、意識的に育てるのが比較的楽です。「3-5はまだ無理」という時期が私にも長いことありましたが、1-5と2-5だけでも2か月あれば改装設計図1枚分の勲章がそろいます。蛟龍改が夕張改二特に高いフィットを持っていることを考えると、「夕張改二特と第六水雷戦隊3隻を育成し、別途皐月改二を育成する」よりも「阿武隈改二のために1枚使う」コストが低い提督も多いと思います。

 まとめると、「夕張改二特と第六水雷戦隊3隻を育成し、別途皐月改二を育成する」のは、長い時間を艦これにつぎ込んでいてレベリングが比較的苦ではない提督にお勧めです。育つ艦が多い提督には、改装設計図の足りなさはより深刻です。なんといっても皐月改二は図面が要らないのが魅力です。

「阿武隈改二を育成する」のは、時間があまりとれない人や、レベリングの順番待ちがひどいことになっている人にお勧めです。

 また大発動艇を積める駆逐艦なら、ヴェールヌイが図面も要らず睦月型より育てやすいと思います。1隻では足らないので、いずれ改装設計図を使うか、睦月型を我慢して育てるかになりますが。

(2)ネジがあったら何をする

 ちょっと逆に考えてみましょう。ヨソのソシャゲでガチャ地獄を経験して、面構えが違う提督が着任したとします(仮定)。天下を取る気はないけど無料のゲームとも思ってないとします。何から手を付けるべきでしょうか。

 基地航空隊は、必要になるパーツがあまりに多すぎます。艦隊全体がある程度そろって来ないと生かせませんし、大規模イベント以外に秋の秋刀魚イベント、節分・菱餅・GWなど毎年やるとは限らないミニイベントで、それらのパーツのいくつかが定期的に少しずつ放出されています。私は嫁10隻くらいで休止して復帰したら基地航空隊があったので、すぐにぐるぐると陸攻開発レシピを回しましたが、主力部隊がLv80くらいになるまでは全体的なレベリングや、いくつかの改修、開発などをを優先するのがおすすめです。

 私が次に手を付けたのは水上戦闘機の確保です。二式水戦改は大量のネジが必要ですが、課金で力押しできる要素です。ただ改修工廠のルールを頭に入れ、☆7以降は改修確実化もご検討ください。イベントの攻略編成例では水上戦闘機を6スロット使っているるものなどもありますが、あればあっただけ役に立つので少しずつ買いそろえていけます。数がそろってきたら、軽巡で水上戦闘機を3スロット積める由良改二や、重巡で4スロット積めるZara Dueの値打ちが増します。

 三式水中探信儀、四式水中探信儀は人権装備です。ある程度の数がそろわないとゲームになりません。ですから改修が重要になります。付け替える面倒さを我慢するなら少な目で済みますが、改修元になる九四式水中探信儀は開発で得て、そこから三式や四式を改修していきます。ああ三式は開発でたまに引くのが頼りですか。

(3)育成時間が限られている場合

 キラつけは隻数が多いと時間のかかる作業ですが、道中大破の確率は体感でやはり下がります。しかしログインできる総時間が限られている人にとっては、それ自身の時間だけでなく、入渠していると今日の攻略はここまで……になってつらいものです。逆に、キラ付けと遠征を繰り返していると、将棋で言う「と金のおそはや」みたいな話で、軽巡や駆逐艦がじわじわ育っていくのも確かです。

 MVPというシステムも手伝って、駆逐艦や軽巡洋艦は正規空母や戦艦よりも育てにくい傾向があります。ところが艦これの海域には、(1)「軽巡1、駆逐(+海防)5」だと有利なルートを通れる海域があちこちにあり、(2)対潜能力が決定的な場合と対艦(とくに夜戦)能力が求められる場合があります。

 だから「ログインできる総時間が限られている人」は、とくに駆逐艦・海防艦と少数の軽巡洋艦のレベルが戦艦や空母に遅れないよう、意識して育成することをお勧めします。連続出撃と疲労を考えると、多いほどいいのは確かなのですが、「軽巡1、駆逐5」の一軍、二軍(+〇〇枠)といった考え方で順次育てていくといいでしょう。

 例えば対潜先制爆雷攻撃のルールがあるため、「対潜」の高い(比較的低いレベルで一定値に達する)駆逐艦をいくらか育成する必要があります。いろいろな「物差し」で持っていた方がいい駆逐艦の種類がいろいろあるので、ぜかましネット様の記事をおすすめします。

 イベントでなくても手に入る駆逐艦の中では、基本的に強い雪風と島風、大発が積めて対潜も高い響(ヴェールヌイ)などは手に入ったら最低1隻育てるといいでしょう。

 軽巡では改二で開幕雷撃を覚える阿武隈、対潜・対空どちらかに偏った装備にすると強い五十鈴、改二特まで進んで蛟龍改が載ると鬼強い夕張などが定番ですが、初期に育てる艦としては、改二に改装設計図が要らず性能も上位の那珂、川内、神通もおすすめです。

 イベントではたいてい陸上型ボスがいるので、WG42などの対地装備、大発動艇、特二式内火艇が積める軽巡洋艦・駆逐艦がいずれ必要になってきます。

(4)開発資材って買うと高いですよね

 開発資材はイベントで使うものじゃないから、課金で買わない人は一生買わないですよね。私も買ったことはないですが、買おうかと思ったことはありました。休止中に時々たまった資源で大型艦建造だけ回してて、開発資材だけ足りなくなったのです。

 開発資材は小さな任務を毎日毎週こなしていると相当な速度でたまっていきますが、始めたばかりだとみんな自転車操業だと思います。大きく分けて(1)開発(2)改修(3)建造に使います。

 大鳳を3隻建造した私が言っても迫力ありませんが、建造は沼になります。今はイベントの際にレア艦が落ちたり配られたりするので、欲しいものがはっきりするまで建造は回さなくていいでしょうね。まあゲームなので、魂が呼ぶときは仕方がありません。ゲームで合理的に生きたってご褒美はないので。

 改修も、更新改修までやるとなったら課金ネジを買うしかないでしょうから、特定のものが欲しくなってから手を付けるくらいの順番でいいでしょう。

 さて開発ですが、「安いものから手を付ける」のをお勧めします。安価なソナー・爆雷レシピに始まって、航空機レシピで試製烈風や流星改、彗星一二型、それに地味ですが彩雲もある程度数を揃えます。電探も最初はすごく欲しいと思いますが、なかなか出ないし資源もかかるレシピなので、ボーキサイトの残量に十分注意です。一般原則として、いろんなことを少しずつ。例えば三式弾はイベントの連合艦隊に6個くらい使うこともありますが、いきなり「6個出るまで回す」のはおすすめできません。

 全体的には課金している人でも、開発資材の数を回復させる任務については調べておくことをお勧めします。1日に1~2回しかログインできない人は、短時間で終わる任務を何度も回すことができません。「ドラム缶を載せ替えたりキラ付けを徹底したりすれば効率の良い」任務も、提督の事情によっては管理時間がかかりすぎるでしょう。 

(5)イベントと時間資源

 プレイ時間が足りない提督にとって、イベントは重大な機会損失になりえます。その時間を通常の育成、通常の遠征、EOの勲章獲得、報酬のいい未達成任務にあてられるはずが、支援艦隊まで艦隊枠を食ってしまうことで、できなくなるからです。

 いっぽう、イベントを丁で完走することは、甲>乙>丙>丁とレア艦のドロップ率が相当に落ちるらしいことで、絶対のおすすめ……とも言えません。

 絶対にとは言えませんが大体のパターンとして、最初の海域はいつも難易度低め、最後の1~2海域は激辛、最後の海域の丁作戦報酬(つまり、みんなもらえる報酬)はみんな欲しがる艦です。

 だから時間の足りない提督は、イベント海域にかける時間を長引かせるコストを意識して、スイカを白いところまで食べるようなプレイを避けることをお勧めします。具体的には、次の通りです。

  • イベントが始まっても、いわゆる攻略勢のおかげで情報がそろうまで数日~1週間待つ。
  • 無理だと思ったら作戦レベルを下げる。
  • 最後の1~2海域は丁でもきつかったらあきらめることも考慮する。
  • 海域を突破してもレア艦相手に周回する、いわゆる「掘り」は短く切り上げる。丁で掘りをやっても成果は甲の人たちほどではない。
  • バケツや資源に課金する提督は特に、出撃ごとの勝率(道中大破しない率に強く相関)を上げるために、間宮・伊良湖の同時投入で全キラにすることも選択肢とする。このことによって道中大破・ボス敗北による膨大な資源浪費を減らせて、提督本人のストレスを大きく減らせるなら、トータルで得かもしれない。

(6)はじめてのイベント

 任務などでもいろんな艦種を要求されるので、20隻を超える数の「主力部隊」ができてくると思います。それらがLv80に近づいているのにイベントに参加していない人がいるとしたら、それはもったいないと思います。最後までやり抜けないとしても、ちょっとかじってみる値打ちがあります。

 例えば2019年秋イベントは6つの海域がある「かなり大規模」なイベントで、3海域ずつ「前段作戦」「後段作戦」と呼ばれていました。各海域を突破するだけでも何かもらえて、とくにE-2の対潜ソナーはめったに配られない、非常に性能のいいものでした。丁作戦だとソナー系の報酬はなく、丙作戦だと開発で出てくる三式ソナーより上、改修で手に入る四式ソナーより下という相対的にショボいソナーになりました。私自身、上級者が「甲作戦のソナーすごい! 見逃すな! 取れ! 無理してでも取る値打ちがある!」と興奮した発信をしているのをガン無視して丙作戦で収めました。大型艦建造でたくさん「まるゆ」を建造して、「運」を引き上げた艦があれば突破しやすいマップでしたが、私の鎮守府にはそれはいないからです。(参考:ぜかましネット様「まるゆ運改修」)

 このときE-1とE-2は、E3以降より易しいマップでした。だから始めたばかりの提督には、「E-2までなら丙作戦で行けた」レンジの人がいたんじゃないかと思います。

 イベントでは貴重装備やレア艦がドロップしたり、報酬として配られたりします。それはいつか再配布されたり、開発落ち(開発で出るようになる)したりするものです。例えばこのイベントでE-3突破の全員報酬だった軽巡Perthは、2020年5月に期間限定ドロップとして登場しました。

 イベントが邪魔になって鎮守府の成長が停滞することもあるし、逆に無視していると戦力向上が遅れることもあるのです。

 イベント海域では、過去のイベントに登場したレア艦がドロップします。後から始めた人にとっては、それは結構大きな報酬になります。ただ甲作戦から丁作戦まで、難易度を下げるとレア艦のドロップ率は下がっていくことが知られています。

(7)丁の選択と甲乙への道(2020年7月加筆)

 マイソフは基本的に丙提督ですが、E-1はたいてい甲です。今回は甲乙甲丁と、じつは初めて長いシナリオのE-4を丁でやってみました。「丙なら通過できる戦力」を前提にお読みください。

 丁で違うのは、大破しにくくなることです。ただ丙提督が丁に行ったくらいだと、大破率をさらに下げるために支援艦隊はやはり必要です。1隻大破したら、そこでおしまいになっていろいろ無駄になるからです。だから燃料弾薬、ある程度ボーキサイトもガシガシ減ります。緩い分だけ、基地航空隊はボーキをあまり食わなくなります。食いますけどね。

 ドロップは悪くなります。ただしゲージが3つあるような海域では、3つ目でぐんと強くなることがよくあり、2020年梅雨イベのE-4もそうでした。そうなると難易度が丙並みになるのに合わせ、ドロップも丙並みになったように感じました。最終ボスのマスでは、始めたばかりの人は持っていない艦がぞろぞろ出ました。持ってないことすら意識から去ったころに、ひょっこりやってきて「誰」となるのが丙提督の暮らしです。

 甲乙を5回以上続けていくためには、いろいろな艦の層が厚くなければいけませんが、自分の今の鎮守府で4回目の甲乙作戦をやるとすれば、輸送護衛部隊に必須の護衛空母、機動部隊の核となる装甲空母が一番きついボトルネックになりそうです。護衛空母は貴重なカタパルトを必要とする瑞鳳改二乙を除くと、イベントなど期間限定でしか手に入らないものが多いので気を付けておくといいですね。

 追記:実際にE-5乙で「残りありません」になったのは、大発動艇が積める駆逐艦(主に改二)でした。

(8)イベント出撃準備(2020年7月加筆)

  • キラ駆逐艦をたくさん用意する 支援艦隊に関係する計算式はほとんど検証されていませんが、キラをつけていないと到着率が下がると言われています。
  • キラ戦艦(など)をたくさん用意する 必要資源と威力のバランスで、空母、軽空母、重巡、航巡を混ぜるならそちらも。1-1でキラ付けするとカスダメでもバケツになる皆さんなので、計画的に演習を利用。

 これらの準備が尽きてきたら、遠征を回してキラ回復期間を置きましょう。

(9)チューンナップしよう(2020年7月加筆)

 戦闘を見ていて、ダメージが少ないフネとか、当たらないフネとかに気づいてしまったら、いよいよ地獄の釜がふたを開けます。例えば命中率を上げるには、砲の改修、フィット砲の搭載、いい電探の搭載などなどなど、いろいろな方法があります。高価な高価なカタログショッピングの始まりです。「自分へのご褒美」「課金は愛のひとつのかたち」などと脳内妖精がささやき始めます。電探2個乗せると、とりあえず当たるようにはなりますね。

 例えば高レベル駆逐艦が全体的に足りないときに、対潜先制できる駆逐艦「だけ」充実していても甲乙作戦には耐えられません。足りないものがはっきりするまでは、むしろ何でも少しずつ時間(と課金)を振っていくのが無難です。


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Last-modified: 2020-06-07 (日) 20:25:27 (145d)