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meltblown

輸入マスクを買ってみた(4月29日~5月5日)

 さて、1箱が洋書1冊とどっこいどっこいの価格になってくると、怖いもの見たさが先に立ってくる。やはりこういうものは新大久保とか、売り手も買い手も集まってくるようなところが安いようである。そういう場所のひとつで50枚2900円の箱を見つけて、つい買ってしまった。某アジア系飲食店の店頭販売コーナーである。

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 ごらんのように箱の雰囲気ががもう「日本じゃいい値がつきません感」を醸し出している。日本語表示が最低限の説明で、開けて破れた感が露骨である。隣に50枚3300円の、どうも中身は同クラスっぽいマスクがあるのだが、「三層構造で安心!!」とかあまり情報量のないキャプションをてんこ盛りに入れてあり、箱の紙が分厚いコート紙である。同人誌と同じで表紙が大事なのである。

 中身は50枚パック全1包の漢包みである。

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 箱に開封感があるのは、開封されているからである。なぜ開封したかと言うと、マスクの底に検査シールを張るためである。外見上の検査なのかその場で封までしたのか? まあ後から検査したから箱が破れているのであろう。逆に言えば、4月になってマスク等の品質問題が話題になり、検査が強化されて、メーカーも想定していなかった全品開封検査を食らったから、箱の強度が保たなかったわけである。というか、袋の状態で輸出して、日本の輸入元で箱に詰めればよかったものを、信用できる輸入業者を持っていなかったのかもしれない。

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 これが検査票で、番号ながら検査員が特定されている。9というのは検査員08を9に直したのだろう。「執行標準 T/CTCA7-2019」と書いてある。T/CTCA7-2019というのは、2017年の中華人民共和国標準化法に基づき、中国紡織品商業協会(CHINA TEXTILE COMMERCE ASSOCIATION)が届け出て政府の認可を受けた「普通防护口罩(普通防護口覆)」の業界標準(団体標準)である。

中華人民共和国標準化法 概説と本文(ジェトロ) https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/01/e7485c0a2c0213bf.html  https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/asia/cn/ip/law/pdf/regulation/20180101-1_rjp.pdf

 メーカーは明記されている。上海市の北西、江陰市にあって、プラスチック製のいす、かご、戸棚などの成型品を作っている会社らしい(HPもある)。

 4月の生産品であり、やはり買い占めだの隠匿だの転売だのと言う話ではなく、いま中国の工場から流れ出す日産2億枚の中の50枚である。

 4月28日、AFPが配信した記事では、(おそらく今月の規制強化以来という数字であろうが)8900万枚のマスクが検査ではねられたという。一般用マスクの基準T/CTCA7-2019は2019年に業界団体から届け出られ、2020年1月から施行されているのでそれ自体は新しくないが、守られているか全品検査をかけているということであろう。

中国、「粗悪マスク」8900万枚超を押収 輸出向けも多数(AFP) https://www.afpbb.com/articles/-/3280660

 その後、あと3箱行ってみた。この検査票は50枚パックにつけるものらしく、バラで買うと入っていない。3月に出荷されたものと、4月出荷だが2016年国家基準(旧規定)を使ったものには検査員番号が書かれていない。そのへんが「検査が厳しくなった」ことを反映しているかどうかはわからないが。


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Last-modified: 2020-05-06 (水) 10:07:25 (178d)